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けいおん!~スパイラル~ 
2010 / 06 / 11 ( Fri )  21:40
けいおん!とスパイラル~推理の絆~のクロス二次創作です。両原作を知らない方でも分かるように書いて行きますが、それでも知っていた方が楽しめると思います。流血系は有りません。
上記の内容を許容できる方のみ、お読み頂けたらと思います。上記内容に不快な気持ちになられた方は読まずにBACKをお勧めいたします。







「歩、ちょっとこの学校に編入してくれないか?」

 始まりは、清隆のこの一言からだった。
 ブレードチルドレンの事件から始まった騒動は、水城ヒズミの1年間の入院と、鳴海清隆の敗北。
 そして、形ばかりの鳴海歩の勝利で幕を下ろした、その半年後のことだ。

 そもそも『ブレードチルドレン』とは何か?
 この世界には、ある2人の『神』と『悪魔』がいた。

 神のごとき天運と知力とカリスマ性を持ち合わせ、ピアノ界では神話を残して引退、警察庁では名刑事として名を残し、世界の要人たちすら崇拝する男―――鳴海清隆。

 悪魔のごとき天運と知力とカリスマ性。そして殺戮を繰り返し、ゲームを楽しむかのように世界中の人間たちを嘲笑い、誰もがどんな手を使っても殺せなかった男―――水城ヤイバ。

 ブレードチルドレンとは、ヤイバの遺伝子を引き継いで生まれた、兄弟姉妹のことである。

 悪魔は神によって殺されることになったが、悪魔の弟が存在し、またその存在を神は殺すことができなかった。そして神にも弟がいて、両者の弟は殺しあう運命にあると言われていた。

 紆余曲折あり、結果的にブレードチルドレンたちの未来は残された。何人かは取り返しのつかない事態になっているらしいが、それでも未来が残された子供達は今を懸命に生きている。
 また神の弟―――『鳴海歩』は、神のクローン体という特殊な出生であるが故に余命幾ばくもないだろうという事実が発覚してから、日常をゆっくりと過ごしてきた。

 そうは言っても、もちろんの事だが兄・清隆も歩自身も治療を模索してきたのだが。

 そんな、高校2年生へとなったばかりの日曜日、歩は趣味のピアノで優雅な時間を過ごしていると、休日出勤していた兄の清隆と奥さんのまどかが急にやってきた言ったのだった。

「何かあったのか、兄貴?」
「ああ、それがな・・・・・・」

 事情を聞くと、とある女子高が少子化社会に懸念して共学も視野に入れたいらしく、しかし急に共学にするのもどうかという意見もあり、テストケースとして1人の男を入学させることにしたらしい。
 ここで誰になるかというのが問題。

 そして的に上がったのが、文科省や教育委員会の上層部のみが知りうる存在、『神の弟』に白羽の矢が当たったらしい。
 血筋、知能、性格、素行。それらは女子だけという空間に放り込んでも問題を起こさないと、信頼できるものだったらしい。
 当然、清隆も最初は反対しようとしたらしいが、しかし資料を見て思いとどまり、熟考した末に何故か許可したのだ。

「ごめんね、歩。私も清隆さんを説得したんだけど・・・・・・ほら、いつもどおりのノリでね」
「・・・・・・ああ、よく分かったよ義姉さん、その光景が甚だ遺憾だが目に浮かぶさ」
「酷いな、2人とも。私だって最初は反対したさ。だけどこの件は歩にもなにかプラスに得られるものがあるかもしれないと思ったからね」
「そんないい加減な理由で、女子高に入れるな!」
「いや、今回頼んできた人物がな、私にとっても即座に断りを入れ辛い人でな」
「・・・・・・兄貴にそんな人がいるのか? 信じられないんだが」
「いや学生時代にあった人でプライベードで知り合ったんだ。まあ、だから断り辛くてな」
「なるほどな・・・・・・まあ、どうせ俺には断る選択肢は無いんだろうから、別に構わないぞ」
「助かる。悪いな歩」
「1年前の件より悪質なことなんざそう無いからな、別にいいさ」
「それを言わないでくれ」
「でも歩、大変そうだったら、すぐに戻ってきていいからね」
「ありがとう、義姉さん」

 歩は、また面倒なことになりそうだな、と思いながら楽譜にペンを走らせる。
 彼にとっては20歳前後で死ぬと言われていて、更に元から欲というものに乏しい歩は、よからぬ想像など微塵もしないし、期待もしない。ただ淡白なだけだ。
 そこでふと気づく。
 ボールペンを置いて肩を揉み、髪を掻きあげて面倒臭そうに尋ねた。

「で、何ていう高校なんだ?」

 歩の言葉に清隆はネクタイを緩めつつ、資料をひょいっと歩へ放って応えた。

「県立、桜ヶ丘高校だ」




 その日。
 平沢唯は通学路を朝から走っていた。完全に遅刻という訳ではないが、それでもギリギリの時間。
 遅刻の理由が夜遅くまで勉強していたからとか、家庭の事情でとか、それならば同情の余地はあるが、彼女は違った。彼女は昨晩、部屋でギターをジャカジャカと弾いて、奇妙な声を上げながらごろごろと転がっていたからだ。

「お姉ちゃん、皆さんが校門のところにいるよ?」
「ほんとだ! りっちゃ~ん! みおちゃ~ん! むぎちゃ~ん! あずにゃ~ん!」

 妹の憂も姉の遅さに巻き添えを食らったのだが、まったく不満を洩らさず、むしろ姉と一緒に手を繋ぎながら走ることが嬉しいとでもいいたげな表情で走っていた。
 憂の示した先にいたのは、唯が所属する部活動仲間にして親友たちだ。

 ドラムの田井中律。部長にして快活な性格で、少し大雑把な性格をしているが、実は気配り上手な子。
 ベースの秋山澪。クールビューティーな容姿だが怖がりで痛いものが嫌という可愛らしい性格な子。
 キーボードの琴吹紬。とあるグループ企業のお嬢様だが、穏やかで優しい性格の、眉毛が特徴的な子。
 リズムギターの中野梓。皆より1歳下で憂と同年齢。バンド歴は一番長く、真面目な性格の子。

 一同は、遠くから駆け寄ってくる仲良し姉妹の唯と憂に気づき、手を振り返す。
 直接は口に出して言わないが、皆はこの姉妹が好きだった。
 ボケボケした性格でマイペースな姉、そんな姉の正反対の性格でしっかりものの妹の憂。
 お互いがお互いを大好きで、思いやるお互いの言動は、澪たちバンドメンバーは胸がポカポカする気分になる。だから好きだった。

 挨拶を交わし、下駄箱に向かう。

「ねえねえ、むぎちゃん。今日のお菓子はな~に?」
「今日はシュークリームですよ。最近人気のお店のものらしいんです」
「う・・・・・・また太りそうなものを」
「いや、私達も澪、あんたもむしろ痩せすぎだから」
「そうですよ。澪先輩すっごく細いじゃないですか。うらやましいです」

 澪の洩らした言葉に律が即座に突っ込む。毎日、部活の時間にティータイムと称して食べているのだから、何を今更というところではある。
 学校でいいのか、という突っ込みが入りそうだが、担当顧問の教師が率先して食べてるのだから、なんともはやという話である。

 ふと、唯は周囲の喧騒が普段と違っていることに気が付いた。

「ねえねえ、澪ちゃん。なにかあるのかな、今日」
「へ? 唯、あんた知らないの?」
「なにが?」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・(ニコニコ)」
「はぁ」

 締りの無い笑みに溜め息を付く澪。
 だが彼女の呆れ具合も最もであった。
 なぜなら、今日の『アレ』については、数日前からクラス中で、学校全体で騒ぎとなった内容なのだから。

「おいおい、唯。先生が言ってただろ?」
「?」
「唯先輩、プリントにも書いてあったじゃないですか」
「? なんのことだっけ?」
「お姉ちゃん。今度ウチの学校が男女共学化にあたってのテストケースとして、男の子が1人通うって話があったじゃない」
「ん? んん~~~~・・・・・・・・・おお! あったあった! 思い出した、ありがとう憂!」
「よかったね、お姉ちゃん!」

 がっくりと肩を落とす澪たち。朝からどっと疲れたようだ。
 むぎはニコニコと微笑んでいるだけだが・・・・・・すこし困ったように眉が下がっているのは気のせいではない。
 まあ、これも唯らしいかな、と思ってしまう一同は、やはり彼女の親友であった。

 すると、背後が急に騒がしくなった。僅かながら女の子の黄色い声がする。

「なになに?」
「お、あれ、男じゃん」

 唯と律が真っ先に反応し、皆が校門へと振り返る。
 すると校門のところには、社会人のように黒のスーツを着込み、ネクタイを締めた1人の男の子が歩いてくるところだった。

 その男の子は、ちょうど唯たちと同じ年齢ぐらいで、長いもみあげに隠れて、特徴的なシルバーピアスが見える。
 信じられないほどカッコイイ容姿の男だが、それよりも特筆すべきはその纏うオーラであった。

 なんというか、神々しいというか、他人を寄せ付けない神聖な雰囲気をかもし出していたのだった。

 その男の子はあらゆる方向から視線を集めながらも気にする様子もなく、マイペースに歩いており、唯たちを抜かして職員室の方へと歩いていった。
 姿が見えなくなると、周囲は一層騒がしくなった。

「うっわ。ちょっと見た? なに、あのイケメン」
「うんうん。見たよりっちゃん! 芸能人かな?」
「違うだろ! というか律も唯も、ジッと見すぎだ」
「でも澪先輩。それも仕方ないですよ」
「まあ、その通りなんだがなぁ、あずさ」
「・・・・・・・・・・・・」

 思春期真っ盛り、青春真っ盛りの彼女たちにとっても、その男子生徒は衝撃的だったらしい。
 興奮した様子の唯や律、嗜める澪や憂や梓も少し頬を赤らめていた。

 とりあえず遅刻しそうだから、校舎の中へと入ろうとする一同。
 そこで澪は、1人だけ付いてきてない者がいることこに気が付いた。

「どうしたんだ、むぎ?」
「・・・・・・・・・・・・」
「お~~~い、むぎ。遅刻するぞ?」
「え!? あ、はい。今行きます!」

 ポーっとすた表情の紬が慌てて澪たちへと駆け寄る。
 そんな彼女の様子に、澪は首を傾げた。
 一瞬だけ浮かんだ可能性に、まさかね、と即座に否定していた。

 だが澪の考えは勘違いも甚だしかった。
 琴吹紬は高校に入るまで、ピアノをやっていた。
 彼女は、あの男子生徒を見たことがあったのだ。

(あの人は・・・・・・まさか・・・・・・・・・・・・)

 日本で、いや世界中でピアノをやっている人なら知らぬ者はいない人物。
 あまりにも有名すぎて、そして唐突に1年ほど前からピアノ界から姿を消した、今も生きている伝説。

「まさか・・・・・・『天使の指先』の鳴海歩じゃ・・・・・・?」

 自分の小さなコンクールの賞などとは比べ物にならないくらいの、才能の持ち主。
 日本を代表し、世界でも有名なピアニスト、鳴海歩。

 彼がこの高校に入ってきたなど、紬は信じられなかった。
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